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2005.02.10

ピンクのラインマーカー

そもそも教育というのは本来、自分自身が生きていることに夢を持っている教師じゃないと出来ないはずです。突き詰めて言えば、「おまえたち、俺を見習え」という話なのですから。要するに自分を真似ろと言っているわけです。

 昨年バカ売れした、『バカの壁』(養老孟司、新潮新書)を読んでみました。
 たまたま通りかかった古本屋の1冊100円の棚に入っているのを見つけましたが、中を開くとピンクのラインマーカーで線がびっしり引いてあるので、それは棚に戻してしまいました。
 その後、別の古本屋できれいなのを見つけて(300円でしたが)買っておいたのを、最近読んだのです。僕にとっては、脳の研究家である著者が、むしろ教育者の一人として教育について熱く語っている部分が印象に残りました。

何か借りがあれば恩義を返す。そこには明らかに意味がある。教育ということの根本もそこにあって、人間を育てることで、自分を育ててくれた共同体に真っ当な人間を送り出す、ということです。そしてそれは、基本的には無償の行為なのです。

 教師でなくても、親が子を育てるという行為も全く同じ事だろうと思います。
 ところで、あのピンクのラインマーカーは、どんなところに線が引いてあったんだろうと、今さらながらまたあの古本屋を訪ねてみたい気がしています。

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「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

なかなかおもしろく読ませてもらいました。
舟倉さんとは心のもちようで共通する部分が多いような気がしますね。
未来への視力は先日のISO研修で伝えたかったことそのものですね。私は想像力としましたが。一回性の人生、今の心地よさも大切なのですが、それだけではない未来への視点を踏まえた今を無理せず生きたいものです。それがそのまま今の私の生き方になっている気がします。これは誰もが受け入れられるものではないのかな。でも、私は教員として真似されてもよい!「よき人」であろうとし、その生き方のようなものを生徒に提示していきたいと思っています。続・・

投稿: 吉田修久 | 2005.02.13 13:48

ブログ、なかなか楽しい空間ですね。今欠如しているのはこんな広場なのかもしれません。大人にとっても子供にとってもゆっくりと思いを馳せることができる時間と空間が無くなっているのだと思います。
先日は帰りに付き合ってもらって有り難うございました。久しぶりで、とても嬉しかったです。また、会えるといいですね。約束の本送ります。

投稿: 山本洋 | 2005.02.18 22:46

疋田氏のことは知っていましたが、まとまった本を読んだことはありませんでした。でも、自分の力で・・というところがやはりポイントですよね。不景気についても、もっともっと!はもうよそうよというところ。でも、ある程度の生活をしているからそんなことを言えるんだ・・という声も聞こえます。難しいですね。俳句は遊びじゃないんですか?生活のお金のために自分の能力を切り売りして働くことが仕事。芸術分野などは基本的には個人の表現、発露などで、仕事という情けないもの?ではない。まあ、たまたまその芸術でめしが食えれば、それはラッキーということで・・。

投稿: 吉田修久 | 2005.02.20 17:51

俳句が「立派な遊びだ」というのはその通りだと思います。句会に参加すると、これほど楽しい知的遊戯はほかにないと思うくらいです。ただ、食えないから遊びだというのは違うと思うのです。僕の書き方が悪かったようで、誤解を生じたようですね。その部分、訂正しておきます。

投稿: mf | 2005.02.20 22:44

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