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2005年4月

2005.04.25

マクドナルドとしての学校

 『〈学級〉の歴史学―自明視された空間を疑う』(柳治男著)という本を読みました。示唆に富んだ労作で、傍線ばかりになってしまいましたが、まだ自分の中で消化しきれていないという感じです。とりあえず、二箇所だけ抜き出しておきましょう。

>(日本では)村落共同体が、生産機能、生活機能、政治機能、祭祀機能をすべて包含する重層的存在であると同様、「学級」もさまざまな活動が重層的に累積した集団となったのである。こうして、学校での子どもの場所の移動がはるかに少ない「学級」が作り上げられた。移動が頻繁に行われる西洋の学校とは異なって、教室が子どもたちの定住の場になっているわが国の学校では、教室は教育と学習の空間であるばかりでなく、生活の空間にもなるのである。

学校五日制の導入時から、「学校のスリム化」ということが強調された。しかし事態は一向に変わらない。確かに土曜日は休みになったが、平日の仕事の多さに、多くの教師は忙殺されている。チェーン・システムとしての学校におけるハードウエアの存在が、明確に認識されない限り、「学校のスリム化」が実現不可能であろう。学校が何でもやれるところだと信じている人は、多いのである。

 「チェーン・システムとしての学校」については、筆者はマクドナルドのようなファースト・フードのチェーン・システムと学校の類似点を挙げながら、面白くかつ説得力のある論を展開しています。学校の機能には限界があるのに(マクドナルドはハンバーガー屋さんなのに)、ありとあらゆる事柄が学校の仕事とされてしまうのは(フランス料理のフルコースを注文してしまうのは)問題である、という筆者の指摘は、まさにその通り、と思わざるを得ません。

 でも…

(次のような記事を見つけました。)

http://toshiyukikihara.cocolog-nifty.com/puppy/2005/04/post_6ef8.html

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2005.04.17

国民的俳句

 今日は、子どもを連れて近所の自然公園に行き、半日を過ごしました。咲き残った山桜と芽吹き始めたばかりの木々の色の配合がみごとでした。shinryoku

公園の中には田圃もあり、小学4年生くらいの子ども達が水の流れをせき止めたりして遊んでいましたが、蛙の卵でも見つけたのか、中の一人が大きな声で「古池や蛙飛びこむ水の音」と叫んでいました。やはりこの句、日本人なら誰でも知っている俳句ということになるんでしょうね。

 さて、『俳句』(角川書店)の今月号(4月号)の特集は「国民的俳句―極め付きの3句」というもの。「一流性と一般性」の両方を充たす句、つまり「誰からも愛されて、しかも質の高い俳句―まさに「国民的俳句」と呼ぶにふさわしい句」を、第一線で活躍中の30人の俳人に選んでもらうという企画です。

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2005.04.13

ホウレンソウのナノハナ

 今年はベランダのホウレンソウがよく育っていたのですが、もう少し大きくなってから収穫しようと思っているうちに、あっという間にアブラムシにやられてしまいました。しかも、急に暖かくなったので、茎も伸びてしまって、そのうち花が咲きそうです。

hourensou

(これは3月19日の写真。このとき収穫してしまえばよかったのに、もっとでっかくしてから食べようと欲を出したのがいけなかった…)

 ところで、榊莫山『自家菜園の愉しみ』の中で、次のように書いています。

ナノハナという植物はないそうだ。アブラナとかダイコンとか、ハクサイ、キャベツとかの花が咲けば、みんなナノハナなのだそうである。そんなこととはつゆ知らず、小学唱歌の“朧月夜”の唄いだしが「ナノハーナ畑に入り日うすれ……」だったので、わたしはアブラナ(ナタネ)の花だけがナノハナかと思っていた。

 念のため、『日本国語大辞典』で「なのはな」をひいてみると、

【菜花】《名》アブラナの花。葉や根の形が異なるカブ、コマツナ、ハクサイなども花がよく似ているため一般には区別されずに呼ばれている。

とあります。以前、うっかりコマツナの花を咲かせてしまったら、それが思いのほかきれいだったので、それ以来わざと何本か残して花を楽しむようにしていました。今年はコマツナは蒔いていないし、こうなったらもう「ホウレンソウのナノハナ」を思いっきり咲かせるしかないですね。

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2005.04.07

「ガーデニング」の敵

engeinohon  前回取り上げた『園芸家12カ月』を読んだのはずいぶん前のことですが、その後、『種蒔く人』(玉村豊男著)、『自家菜園の愉しみ』(榊莫山著)など、面白い園芸関係の本と出会ってきました。そして、つい最近読んだのが、『庭のない園芸家』(平野恵理子著)です。図書館で見つけたのですが、装丁がしゃれていて(さすが、晶文社!)、自分の本棚に並べておきたくなる本です。

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2005.04.03

4月の園芸家

hyuugamizuki 落葉樹が多くて冬のあいだは寂しい我が家の庭(というより、家のまわりの土の部分)も、4月を迎えて急に活気づいてきました。昨年までひょろっとして頼りなかったヒュウガミズキが、今年は枝を充実させて、花をたくさん咲かせてくれました。ミツバツツジのつぼみもふくらんでいて、もうすぐ咲き始めそうです。さらに、アセビ、ハナミズキ、シモツケ…楽しみは続きます。心配なのは、一昨年、昨年とまったく咲かなかったヤマボウシ。植えてから3回目の春を迎えた今年は、何としても白い大きな花を見せて欲しいものです。

  さて、素人園芸家の僕にとっては、これからは忙しい季節です。

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