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2005.11.25

蜜柑の樹、俳句の樹

 勤労感謝の日は、三浦半島の津久井浜観光農園で蜜柑狩りです。ここは昨年初めて行ったのですが、景色がよくて味もよかったので、「来年もまた来よう」と決めていたのです。

 蜜柑を二つほど食べて、お持ち帰り用の袋も一杯になると、僕はビニールシートの上に寝そべって、読書の時間。持って行ったのは、小沢昭一『俳句武者修業』(朝日文庫)。仲間たちと、「選評もなければ、互いに句を批判しあうということもない。ただ点を入れて、賞品のパンとかイワシの丸干しとかを交換し合っているだけ」という「やなぎ句会」を30年以上も続けてきた著者が、「本筋の句会」に押しかけて自分の句がどのくらい通用するか試してみようという楽しい趣向の本で、ぽかぽかと陽のあたる蜜柑山の斜面に寝転がって読むには、ぴったりです。

 さて、全部で10の結社の句会に乗り込んで「修業」を目論んだ著者ですが、その感想は…

この一年、毎月、各結社におじゃまして、それぞれの流儀に接してシゴカレテまいりましたが、どうも、それで上達するということにはならないようですね。…
 思うに俳句という大樹は四方八方に枝を伸ばして、それぞれの枝が、それぞれ繁っているのでしょう。だから、どれかの枝の繁みで、その繁みなりに句を深めればいい。結社の先生がたは、みな一流を立てておいでで、お弟子さんもその先生流のもとで精進しておられる。それで正解なんですね。チョコチョコあっちこっちと流派を経巡っても、それで「修業」にはならないものとよくわかりました。

 そういえば、蜜柑は樹によって味が違うようで、美味しい樹を見つけたら、その樹を集中的に攻めるのがいいみたいですよ! でも、その樹のてっぺんの方にある、一番美味しそうに見える蜜柑に手が届かないんだなあ。

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