2005.03.06

「最小限住宅」

 欲しいモノはいっぱいあるけれど、本当に必要なもの以外は持たないシンプルな暮らしに対する憧れもあります。
 3月4日の朝日新聞(夕刊)に「9坪ハウス」の記事が載っているのをみて、久しぶりに本棚の『9坪の家』(萩原修著)を取り出しました。子供のいる家族が「最小限住宅」のような小さな家に住もうとすれば、どうしても今の暮らしそのものを見直さなければなりません。

モノと収納との関係。これは、小さな家に住むために避けて通れない問題だ。どのぐらい収納スペースが必要なのか。
 収納特集は、インテリア雑誌の定番である。収納特集だと売れるらしい。…モノが多くてかたづかなくてこまっている人がたくさんいるのだ。

新しい生活を考えるときには、テレビや車などあってあたりまえなモノを、自分たちの生活に本当に必要かと疑ってみる必要があるのかもしれない。…気がつくと、いらないモノまで家に侵入しているかもしれない。これからは、勝手にモノを盗んでいくどろぼうよりも、勝手にモノをおいていく犯罪が増えるかもしれない。

 現に粗大ゴミの不法投棄などは、「勝手にモノをおいていく犯罪」ですよね。

ほんとうは、「適正な住居の大きさ」があるはずなのだ。地球環境や高齢化が問題になり、生活の在り方を根本的に見直す時期にきている今こそ、もう一度、1950年代に建築家が手がけた「最小限住宅」から学ぶ必要があるのではないだろうか。そこには、現代でも通用する住居の原型がいくつも発見できるだろう。すばらしい空間と、これからの生活様式。贅沢ではなく身の丈にあった暮らし。

 僕も3年前に家を建てた時、『9坪の家』のシンプルな暮らしぶりに共感して、いらないモノは極力捨てようと思ったけれど、これって難しいんですよね。でも、何かモノを買おうという時、「これって本当に必要なものかな?」と考える習慣はついたと思っています。

 それにしても、萩原さんの「9坪の家」の別名がふたりの娘さんの名前をとって「スミレアオイハウス」だというのは、驚いたなあ。我が家のふたりの娘も同じ名前なんです。

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